詐欺事件は未遂で終わる。(録音機無料貸出)
もう何年も何年も問題となっている電話での特殊詐欺。
その手口は人々に知られるたびに変わり、巧妙になっている。
まさか?!筆者は見た
先日銀行に足を運ぶと、おばあちゃんが警察官にしつこいほどに止められていた。
一体何をしているのだろうと、列に並びつつ軽く横耳を立て盗み聞きした。
詳細は控えさせてもらうが、ようは警察官に促されどこかに電話をかけ口座からお金が減っていないか確認していたのだ。
この銀行にはよく警察官が立っている。
詐欺事件はそんなに多いのだろうか、と考えさせられる場面である。
ケータイ世代
近年、携帯電話の普及により固定電話を持つ家庭が減ってきている。
なにやら最近の若者たちは固定電話に恐怖を覚えるらしい。知らない人からかかってくるよくわからない電話。出たくない、とのことだ。そりゃそうだ。
筆者も固定電話を持たない派ではあるが、我々が子供のころなんて大人に変わって固定電話に出たものだ。
現代の若者は固定電話自体に慣れていないのかもしれない。すでにケータイが普及してから生まれた世代であるから仕方ないのかもしれない。
固定電話ヘビーユーザー=高齢者=詐欺の餌食
携帯電話は基本的には、番号を教えた相手からしかかかってこないものである。
※家族、友人知人、役所、仕事関係、申し込みか何かで番号を記載し教えた相手
しかし固定電話というものは、今だからこそ個人情報に厳しくなったものの、過去には電話帳なんざ出回っており、住所と名前で電話番号が簡単調べられたのだ。
結局、営業電話や詐欺の電話がかかってきてしまう番号というのは電話帳はもとより何らかの形で流出してしまっているということである。
毎度詐欺事件で狙われるのは高齢者ばかり。
結局特殊詐欺の大半が固定電話にかかってくるのだ。
ご高齢の方が今まで慣れ親しんだ固定電話からケータイ電話にシフトするなんて不可能であろう。
常に誰かがそばにいて安心安全に暮らせれば良いが、そんなのは極めて少数である。
詐欺を未然に防ぐため、それこそ地域の協力が不可欠である。
先に述べた巡回してくれている警察官も然り、区内で時より放送されるアナウンスも然り。周りの知識と機転で、皆で防いでいくのが大切である。
そしてこの度区では、
世田谷区在住のおおむね65歳以上の方を対象に無料で、自動通話録音機を貸し出してくれるそうだ。 (地域生活安全課 03-5432-2267)
この自動通話録音機は着信時、相手側に警告メッセージを流し、そのうえで通話の音声を録音してくれるというもの。
工事もいらず簡単に設置できるそうなので、どうかどうか面倒とは思わず、
明日は我が身(我が家族の身)と思ってほしいのだ。
起きてからでは遅いのである。
区内にご高齢のご家族がいらっしゃる方、是非とも設置していただきたい。
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